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「イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。“ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。”」(ルカ19、5)

ザアカイという人は、イエス様の時代ではよくない仕事に就いていました。それでも、町にイエス様が通ることを知ると駆けつけるのですが、背が低かったザアカイとしては群衆に遮られ、ひと目イエス様を見ることも出来ませんでした。その時に、何とザアカイは木によじ登り、やっとイエス様を見ることが出来ました。その下を通るイエス様は、ザアカイに慈しむ目を注ぎ、またザアカイの心が正しいこと、愛することへ向いていることを知ると、木から降りて来て一緒に食事をしようと、声をかけて下さっています。

子どもたちが実際に木によじ登ることはあまりしないと思いますが、ザアカイにように、まっすぐに空を見、また好奇心と成長のために、上に上にとよじ登ろうとする心をよく感じます。もも組で大きくなった園児が久しぶりに近寄って来ては、“抱っこ、抱っこ”と言う時があります。窓の外か、何か上にあるものを見るために、私を踏み台(笑)にするためです。
5月は、美しい季節で、教会では特にマリア様にこの5月を捧げています。園児たちがマリア様の神輿を担ぎ、ルルドまで登って行きます。そこは空に近い場所でもあります。青い空の下で、園児たちの成長とご保護をマリア様にお願いしたいと思っています。(木の話が出ましたが、園のまわりの花壇を綺麗にしてくださっていたサビオさんがルルドの桜の木から落ちて入院中です。復帰のためにリハビリを頑張って下さっています。早く元気になられるように、お祈りください。)

去年の写真です。今年は雨の予報でしたが、何とか無事写真撮影が出来ました。