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「イエスの愛しておられたあの弟子がペトロに、“主だ”と言った。シモン・ペトロは“主だ”と聞くと、裸同然だったので、上着をまとって湖に飛び込んだ。」(ヨハネ21、7)

今年は、教会の「主の復活を祝う」時期と新年度が重なりました。教会関係の挨拶では、「主の復活をおめでとう御座います!」としますが、やはり皆様にも同じ挨拶を送ります。キリスト教は、イエス様が死から復活したことを信じていますが、弟子たちは復活したイエス様を見ただけでは分からず、以前イエス様と過ごした時期にあったような同じ経験を繰り返すことによって、漸くあそこに立っているのがイエス様だと気づき、上に引用した言葉のように“主だ”と大きな声を出しています。

幼稚園は新年度になりました。年間行事が決まり、私たちはそれにそって、毎年同じ教育を繰り返して行って行きます。もちろん、今までの反省で少しずつ変わって行く部分はあるでしょうが、大抵同じ内容を繰り返します。園の教育において繰り返しして行うことがとても大切だと思っています。成長と共に、今まで出来なかったことができるように体験、その中で更に大事な役を任せられることによって今までの経験と体験が生かされ、更に大事な思い出を作って行く。不安も多い新年度ですが、希望も多い新年度です。復活したイエス様に出会った弟子たちのように、大きな発見と恵みが園児たちにあることを願っています。
いよいよ新年度が始まります。進級とご入園、本当におめでとう御座います!