度々イエス様は、お話の最後に「しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」(マルコ10、31)と言われることがあります。この言葉は、話の筋から言われる場合もありますが、突然過ぎて一瞬すべてが白くなって無力感に落ちる感覚を味わうこともあります。考えてしまうのですが、持っている人、今一番前を走っている人には戒めの言葉であり、持っていない人、今は遅れを取っている人には励ましいの言葉にもなります。更にまとめて言えるなら、すべては神様のご意志であるので、私たちは謙虚に、誠実に努めるべきだということです。
とても暑かった夏休みが終わり、2学期が始まります。すぐ運動会を控えているため、すでにその準備と計画、また園児たちのことで先生たちの心はいっぱいいっぱいになっていることだと思います。ここ最近では運動会のかけっこでは順位を付けないところも出て来ていると聞いています。子どものことを考え、誰が一位か最後かという順位を付けないということでしょうか。しかし、園児たちが嬉しい気持ちも、悔しい気持ちも、悲しい気持ちも経験することが大事だと思います。感情豊かな、そしてまっすぐで思いやりのある子どもに成長するためにも、最後になることも一位になることも経験してほしいと思っています。イエス様の言葉のように、「先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる」こともありますので、園児たち一人ひとりが競技の最後には皆が笑顔になれたらと願っています。
本河内教会で、洗礼式がありました