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聖フランシスコの二つ目の願いは次のとおりであった。「神の御子であるあなたが多くの受難をすすんで忍ばれた崇高な愛を、可能な限り、わたしの心において感じることです。」(聖フランシスコの聖痕に関する第三の考察)

10月4日は、本園の創立記念日です。経営母体である修道会の創立者であるイタリアの“アシジの聖フランシスコの記念日”を、本園の創立記念日としています。聖フランシスコは、日本ではそれほど知られていませんが、イタリアでは国の保護聖人、そしてアメリカにおいては有名な都市、サンフランシスコがその名を頂いています。特に今年は、聖フランシスコがイエス様の十字架の傷、すなわち五つの傷(釘で貫かれた両手両足、槍で貫かれた右の脇腹の傷のこと)を頂いたことを記念する“聖フランシスコの聖痕800周年”に当たる年で、イタリアにおいて、また世界各地でその記念行事が行われています。聖フランシスコは、とても感情豊かな方でいつもイエス様の十字架のことを思うと涙を流したと言われています。あまりにも涙を流しすぎて目をとても悪くされたと伝えられています。その真髄が、上で引用した言葉です。今日において十字架は、アクセサリーとしてもよく使われていますが、2千年前のローマ帝国時代では一番恐ろしい刑罰の道具として悪名高いものでした。聖フランシスコは、その十字架を通して、私たちのために多くの受難をすすんで忍ばれた崇高な愛を見ていて、またその愛を完全な形として自分に記されることを望んでいました。イエス様の十字架の五つの傷が、聖フランシスコの体の上に同じように現れたのは、その聖フランシスコの切実な願いのためでした。

ご両親の愛、先生からの愛、そして一緒に遊ぶ友達からの愛は、その深みと形は違うけれど、1人ひとりの園児の上に表されるものだと思います。聖フランシスコの体の上に現れた十字架がそうであったのように、園児の笑顔の中に、小さな傷の中にも、特別なお箸の中に、綺麗に編まれた髪の中にも、深い愛の「しるし」として認め、確認し、感じることが出来ます。その愛を、園児たちが大事にして行きますようにと願っています。

10月3日に行われる、創立記念行事の中では6人の先生方の永年勤続も表彰されます。6人の先生方に感謝を表す共に、また園児たちのために一緒に頑張って行きたいと思います。

運動会、聖火リレー